7月1日弊社主催の「家具小売店最前線＆海外輸出勉強会」を名古屋市の株式会社服部家具センター本社会議室にて開催した。同勉強会に計23社34名が集結。それぞれの意見を持ち寄り、白熱した議論が展開された。その議論は当初の予定していた終了時間をオーバーするほどであった。

冒頭に参加者全員の自己紹介を行った後、基調講演として株式会社服部家具センターの服部光吉社長より「家具小売店最前線～耐えて勝つ 私の半世紀の経験」が語られた。服部社長は半世紀にも及ぶ家具小売店最前線での経験談を語られ、また現在の家具小売店が抱える問題点と今後の方針を述べられた。

続いて、弊社阿部野育三が「日本家具の海外マーケット獲得について～ASEAN地域への展開」の講演を行った。縮小する家具業界において、アジア内需を取り込んだ新たな市場の創設を訴え、家具産業が抱える問題点と将来に向けて取り組むべき課題を提示。そして、製販卸が一体となった組織の必要性を唱えた。その組織こそが一般社団法人アジア家具フォーラムである。

講演の後にはパネルディスカッションを開催。主としたテーマは、以下の通り。それぞれのテーマについて、参加者による質疑応答や意見の提出などが活発に行われた。またディスカッションの最後にはオブザーバーとして参加した同志社大学商学部の太田原準教授より総括が行われた。

1.「中小家具小売店の業態変更～地域再生、介護ビジネスの薦め」
　　　株式会社丸三　代表取締役社長　宇都宮弘佳氏
2.「インターネットでの家具探しマーケットレポート2015」
　　　株式会社リクルートライフスタイル　執行役員兼タブルームプロデューサー
　　　塩見直輔氏
3.「関東を中心とした住宅市況の現状」
　　　三井デザインテック株式会社
　　　インテリアデザイン事業部　リビングデザイン営業部長　玉留勇輝氏
4.「海外展開の成功事例・失敗事例」
　　　日進木工株式会社　常務取締役　北村卓也氏
5.「中国における商習慣について」
　　　中日実業有限公司　董事長　林暁明氏

勉強会の後には、愛知県弥富市にあるイタリアンレストラン「石蕗-つわぶき-」にて懇親会を開催。酒席の上でも活発な意見交換が行われ、最後まで活気のある一日となった。