ニュースリリース

新年のご挨拶(2022年)


 2022年を迎えるにあたり、90社を超える会員の皆様とアジアの家具業界の発展に向けて取り組めることをこれ以上ない喜びとして、会員の皆様並びにすべての関係者の皆様に感謝申し上げます。

 2021年を振り返ってみますと、世界経済が変動する大きな流れの中に、家具インテリア業界も否応なく巻き込まれた一年であったと感じています。コロナ禍による国内の緊急事態宣言発令や海外のロックダウン、海外渡航制限、コンテナ不足、資材高騰など実に様々な変化への対応に迫られました。また、コロナ禍の自粛による巣ごもり需要の拡大や消費者の倫理・道徳を規範としたエシカル消費の台頭が示すように、新たな消費者動向の変化への対応力も問われた一年であったと思います。

 当会も新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から海外視察やセミナー、勉強会等の多くの活動を中止することとなりましたが、状況に応じてオンライン会議の積極的な導入を進めて参りました。また、2021年の始めより注力してきた業界としてのSDGs対応については、SDGs委員会にて議論を重ね、「AFF SDGs Program」と題してSDGsに関わる活動を継続実施していくこととなりました。11月の展示会「アジア・ファニシング・フェア2021」では初の試みとなるSDGs企画展示「未来の地球と子どもたちのために」を実施しましたが、業界内外から予想をはるかに上回る反響をいただき、今後の活動に向けても大きな手応えを得られました。2022年春には前年より推進してきた「AFF SDGs Program」の一つとして、アブラヤシの廃材を活用したサスティナブルボードの事業検証をスタートします。事業検証にはパナソニック様や業界内の製販企業が参画し、持続可能な社会の実現に向けて私たちが今できることを世に問うていくことになります。さらに今後は業界のSDGs対応をより一層進めていくためにも第二、第三の矢の準備を進め、課題解決に向けた価値共創の実現に努めて参ります。

 2022年も新たな不安を抱えながらのスタートとなりますが、いつまでも不安に脅えるのではなく、新たな様式で新たな経済活動を進めていく必要があると強く感じています。今後の状況を注意深く見守りながら、私どもが実施している国内外での活動をコロナ禍以前の水準に徐々に戻していく所存です。

 10月26日から28日にかけては、東京ビッグサイト東ホールにて「アジア・ファニシング・フェア2022」を主催致します。次回の展示会ではよりテーマ性を持たせた情報発信を心がけ、展示会場を「国内」「海外」「ペットインテリア」「SDGs」「IT・DX」の5つに分けた展示を行う予定です。展示会の開催は次回で7回目を迎えます。回を重ねるにつれて、業界内外の多くの皆様に展示会を認知いただき、高い評価をいただく機会が増えて参りました。これも関係する皆様のご尽力によるものと厚く御礼申し上げます。さらに、今まで以上に皆様にとって価値のある展示会となるよう精進致します。

 これからも私たちは家具インテリアに関わる皆様と手を取り合って、より良い未来に向けて一歩ずつ歩みを進めて参ります。どうか引き続き、皆様からのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表理事
阿部野 育三

アジア・ファニシング・フェア
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