フォーラム・人材交流

MIFF2023 レポート


多くの来場者でにぎわうMIFF2023会場のMITEC

東南アジア最大の国際家具見本市-MIFF2023(Malaysia International Furniture Fair)が2023年3月1日から4日にかけて開催されました。昨年はコロナ禍の影響もあり、規模を縮小しての開催でしたが、今回のMIFFは出展者・来場者ともにコロナ禍以前の規模に回復し、盛大な形での開催となりました。

アジア家具フォーラムでは、日本製品を展示する日本パビリオンと小売りを中心とした視察訪問団として出展者・来場者の両方の立場から参加しました。いずれも十分な成果を得ることができ、MIFFへの参加は非常に有意義な機会となりました。


600社超の出展者の大小さまざまなブースが会場を華やかに彩りました





日本から6社が参加した日本パビリオンブース

日本パビリオンには、アジア家具フォーラム会員企業が出展。コロナ禍以前からMIFFに出展していたフランスベッドと向陽技研のほかに、パナソニックハウジングソリューションズ、イケショウ、大地コーポレーション、チヨダコーポレーションの4社がそれぞれ製品を持ち寄り、"JAPAN COLLECTION”としてまとまって出展しました。フランスベッド、向陽技研、JAPAN COLLECTIONの隣接する壁面は半面のみとして、ブース間を自由に往来できるようにし、6社で日本パビリオンとして統一感のある形での出展としました。

フランスベッドは、UKやアメリカ、東南アジアでも人気のマッサージベッドをはじめ、冷感接触の枕やいびき軽減の枕なども高い注目を集めました。ほかに電動ベッド、PALM LOOPボードを採用したベッドフレームを展示し、多くの来場者との商談を実施することができました。


フランスベッドは電動ベッドやマッサージベッドを展示
接触冷感の枕やいびき軽減枕も来場者から好評だった

向陽技研は、売上に占める輸出比率が80%超える家具用金物メーカーで、ブースではソファ用のラチェットギアなどを中心に展示しました。海外メーカーを中心に向陽技研のブースには多くの来場者が訪れ、商品説明に耳を傾けながら商談を行っていました。ブースの賑わいからKOYOの知名度の高さを改めてうかがい知ることができました。


輸出比率8割を超える向陽技研のブースには
ソファなどのラチェットギアに海外メーカーからの引き合いが多数

4社が共同出展した"JAPAN COLLECTION"も連日多くの来場者でにぎわいました。パナソニック ハウジングソリューションズは、マレーシアを原産国とするPALM LOOPボードをテーマに出展しました。マレーシアでアブラヤシが環境問題を引き起こしている現状と、パナソニックが開発した技術でアブラヤシの幹をどのように加工して木質材に変換しているかを説明する資料を掲示し、実際に日本で製造されたPALM LOOPボードの展示も行いました。この取り組みに対する現地の関心は非常に高く、多くの来場者が説明に真剣な表情で聞き入っていました。また、オープニングセレモニーに出席したマレーシア政府副首相(兼農園一次産業相)ファディラ・ユソフ氏も"JAPAN COLLECTION"ブースを訪問し、PALM LOOPボードに非常に興味を示されました。

"JAPAN COLLECTION"に出展した他の3社はそれぞれPALM LOOPボードを採用した家具を展示しました。大地コーポレーションは、PALM LOOPボードを使用したベッドフレームを展示。マットレスには同社独自のFINE REVOを使用したマットレスを合わせました。第三のマットレスとして日本国内では一定の認知度があるものの、海外のバイヤーは初見の方々が多く、ほとんどの人々が同製品の前で足を止めて、FINE REVO素材を触ってみたり、マットレスの寝心地を試していました。イケショウは、和を意識したチェスト「壇」を持ち込みました。壇には、天板や側板、中棚、壁板、底板にPALM LOOPボードが採用され、前板には日本産のスギを使用しています。朱色と黒色の配色が和のテイストを醸し出し、来場者の目を引きました。チヨダコーポレーションは、PALM LOOPボードを採用した低床ベッドを展示しました。同じくPALM LOOPボードを使用した組み合わせ方を変えることができるナイトテーブルもセットで提案しています。さらに、日本産のヒノキ無垢材を使用したベッドフレームも展示。いずれのベッドフレームもマレーシアサイズに合わせた試作品を展示し、多数の商談を行っていました。


PALM LOOPボードの説明を聞くファディラ・ユソフ副首相

"JAPAN COLLECTION"ブースにも連日多くの来場者が集まり
日本製品に対する関心の高さがうかがえました

日本パビリオンは床面のカーペットの色などを合わせて統一感を持たせたのみで、華美な装飾を行わずに出展企業があまり費用を掛けずに継続して輸出にトライできるように試みました。それでも初日から日本パビリオンには多くの来場者が訪れ、周辺のブースと比べると常に賑わっている状況が続きました。海外バイヤーたちが日本製品に対して高い関心を持っていることがよく分かりました。海外バイヤーはマレーシアのみならず、シンガポール、香港、台湾、タイ、中国などのアジア圏やイギリス、スウェーデン、イタリアなどのヨーロッパ諸国や中東諸国など様々な国々から来場し、日本パビリオンにて商談や交流をすることもできました。

出展企業の中には、初出展ながらもすでにお試しのコンテナ発注があったり、海外メーカーとの共同開発の話が持ち上がるなど、どの出展企業もよい成果を持ち帰ることができました。また、展示した製品はすべて現品限りで現地で販売することもできました。アジア家具フォーラムによる日本パビリオンとしての出展は今回が初めての試みでしたが、初年から十分な手応えを感じることができる結果となりました。





MIFF主催者の招待で "WELCOME RECEPTION"に出席した日本訪問団のメンバーたち

MIFF2023には、日本から視察訪問団も参加しました。訪問者は小売や商社、通販事業の代表や担当者など37名。団長は、マナベインテリアハーツの真鍋社長。

MIFFは東南アジア最大の家具見本市として、これまでも日本から多くのバイヤーが訪問団として参加してきました。昨年開催されたMIFF2022はコロナ禍から例年とは異なる7月での急な開催となり、出展面積は例年の半分程度でした。コロナ禍明けの本格開催となる今年の展示規模に注目が集まりましたが、コロナ禍以前と同様に2会場の展示会場をほぼフルに使用した見応えのある展示会となりました。MIFFは会場を2か所設け、会場間をシャトルバスで連動させています。メイン会場となるMITEC(Malaysia International Trade & Exhibition Centre)は、3フロア4万㎡超の近代的な展示会場です。今回、3階はインターナショナルエリアとしてマレーシア以外の海外出展企業が多く展示していました。2階にはマレーシアの企業を中心に比較的大手の家具ブランドが並びました。MITECはすべてのホールを使用し、すべての展示を見て回りながら、少し商談するだけでも1日では足りないほどのボリュームがありました。もう1つの会場のWTCKL(World Trade Centre Kuala Lumpur)は古くからMIFFの会場として親しまれてきました。こちらは一部空スペースが見られたものの、ほとんどの会場が出展者で埋まっていました。WTCKLはMITECに比べると少し出展規模の小さい展示が多いものの、出展企業数は多く、こちらも見応えがあり、すべてを見て回るには1日かかるほどでした。

家具ブランドも多数出展していたMITEC

WTCKLは多層階にハチの巣状に展示会場が連なっています

日本訪問団としてMIFF2023に参加した日本企業は、それぞれ個別に会場内を見て回り、ブースで積極的に商談を行いました。近年、マレーシア製の家具はデザイン性や機能性に優れた製品が多くなり、以前に比べて価格は少し上がっているものの日本市場でも十分に人気の出そうな商材が多くありました。また会場内には台湾などの国別のパビリオンもあり、中国メーカーは200社以上が出展するなど、マレーシア以外の国の製品も多く展示されていました。


台湾パビリオンでは、統一した装飾を施して一体感を演出

日本訪問団は、MIFF主催者から様々なイベントに招待されました。展示会初日には開会を祝う"Opening Ceremony”と各国の参加者とのアットホームな交流の場として"Opening Reception"が開催されました。会期2日目の3月2日の夜には、各国の主要バイヤーを招待する"Buyer's Night"が開催され、ショーやダンスなどのエンターテインメントが盛大に催されました。MIFFは世界各地の国際家具見本市のなかでも、目を見張るほどの手厚いおもてなしが多くの参加者から評価されていますが、それはコロナ禍を経ても変わることはありませんでした。

MIFF主催者からのおもてなしへの返礼として、3月3日には日本訪問団が和食レストランにMIFF主催者や台湾家具工業同業公会、マレーシアの主要メーカーなどを招待した"さよならディナー"を開催しました。MIFFに集う様々な国、立場の方々と親密な交流を行うことで、各国の家具業界の現状や今後の家具業界について意見交換を行うこともできました。


初日に開催された"Opening Ceremony"は厳かな雰囲気で開催されました

阿部野代表からMIFF創始者のタン・チン・ハット氏に
日本伝統文化の葦出絵をプレゼント

歌やダンスで会場を盛り上げるMIFFの"Buyer's Night"は世界のバイヤーから人気

"Buyer's Night"では日本訪問団に3つのテーブルが用意されました

"さよならディナー"ではマレーシアや台湾の方々と楽しい時間を過ごせました

今回のMIFF2023への訪問活動は、出展面でも視察面でも非常に実りのある活動となりました。次回開催のMIFF2024は、2024年3月1日~4日にかけて、同じくMITECとWTCKLの2会場での開催が決定しています。

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